近年、海外FX業者の口座開設ボーナスが大きな注目を集めています。
新規口座を開くだけで数千円から数万円相当の証拠金が手に入るため、少額からトレードを始めたい方にとって魅力的ですよね。
しかし、国内FXではこのような「口座開設ボーナス」がほとんど見られません。
同じFX取引なのに、なぜここまでの違いが生まれているのでしょうか。
この記事では、国内FXが海外FXのようなボーナスを提供しにくい理由を3つ挙げ、それぞれの背景を深く考察していきます。
国内FXボーナスは少ない!日本ではどんなキャンペーンがある?
国内FX各社が実施しているボーナスキャンペーンは、FX会社の公式サイトや第三者の比較サイトなどから簡単に確認できます。
具体的には「新規口座開設+取引量に応じたキャッシュバック」「取引通貨ペア限定でのキャッシュバック」「友達紹介プログラム」などが代表的です。
ただし、海外FXが行っているような「口座開設するだけで○円プレゼント(未入金ボーナス)」や「入金額の○%を証拠金に上乗せ」といったボーナスは、国内FXではほぼ存在しません。
たとえあっても、証拠金として使えずに「キャッシュバック」の形で受け取る方式がメインです。
日本の法律では、過度な金融商品勧誘や過剰なインセンティブが規制されているたまえ、海外FXのように高額なキャンペーンを行うことは困難とされています。
FX会社がインパクトのあるキャンペーンを派手に実施すると、景品表示法や金融商品取引法の規制に触れてしまうケースがあるからです。
国内FXで実施中のボーナスキャンペーンの例
ここでは、具体的に国内FX各社が行っているキャンペーン例を確認してみましょう。
GMOクリック証券:最大100万円キャッシュバック
GMOクリック証券でFX口座を開設し、一定の取引量を達成すると最大100万円のキャッシュバックを受け取れるキャンペーンです。
取引通貨量が増えれば増えるほど、キャッシュバック金額も上がっていきますが、最高額を受け取るには数億~数十億通貨の取引量が必要となります。
松井証券FX:最大100万円キャッシュバック
松井証券でFX口座を開設後、取引通貨量に応じてキャッシュバックされる仕組みです。
こちらも最高額100万円を狙うにはかなり大量の取引が必要になるため、初心者が達成するのは難易度が高めです。
外為どっとコム:最大100万円キャッシュバック
新規で口座開設+1万通貨の取引を1回以上行うと2,000円をもらえる、といった比較的達成が易しいキャンペーンがあります。
その後は追加取引量に応じて最大100万円までキャッシュバック額がアップしていきますが、やはり数億~数十億通貨の取引量が必要です。
なぜ国内FXには海外FXのような「すぐ貰えるボーナス」がない?
国内FXでは取引条件達成でキャッシュバックを付与するかたちが一般的ですが、海外FXでは「口座を新規開設+本人確認(KYC)」だけで5,000円~3万円ほどをもらえる「未入金ボーナス」がよく提供されています。
なぜ日本では海外FXのような「すぐ貰えるボーナス」が提供されないのでしょうか。
理由1:金融商品取引法や景品表示法などの規制
日本国内のFX会社は、金融庁の監督下で金融商品取引法や景品表示法といった各種の法律・規制を遵守しなければなりません。
特に日本においては、投資家保護の観点から「過度な金銭的インセンティブによってリスクを軽視させるような広告・勧誘」を厳しく取り締まっています。
そのため、海外FXで見られるような「未入金でもすぐにボーナスがもらえる」というキャンペーンは、日本の規制下だと「投資家に誤解を与える可能性が高い」と判断されやすく、なかなか実施しづらいのです。
例えば、海外FXでは一般的な「ウェルカムボーナス」(口座開設するだけで数千円~数万円が付与されるボーナス)などは、日本の金融当局から「過度な勧誘」と見なされる可能性があります。
加えて景品表示法では、景品類やキャッシュバックなどの上限金額に一定の制限が設けられており、過度に豪華なプレゼントや特典を用意する行為そのものがグレーゾーンに該当します。
こうした法的リスクを避けるため、国内FX会社はボーナスキャンペーンを大々的に行いたくても、かなり慎重な内容や条件設定にならざるを得ないのが実情です。
理由2:追証・レバレッジ規制との相性の問題
国内FXでは最大レバレッジが25倍までと法律で定められ、さらに追証(追加証拠金)制度が存在するのが大きな特徴です。
口座開設直後から大きなボーナスを付与してしまうと、投資家のハイレバトレードを誘発してしまい、過度に大きなポジションを取りがちになる可能性があります。
その結果、相場の急変動によって損失が一気に拡大し、追証発生につながる懸念が高まります。
国内FX会社は法律の規制上「ゼロカットシステム」を導入できないため、投資家が口座残高を超える損失を出した場合は、追証として請求しなくてはなりません。
FX会社としては、トレーダーが想定以上のハイレバトレードをして破綻してしまうと、追証を回収できないリスクが高まり、経営の悪化を招きかねません。
理由3:コスト負担とビジネスモデルの違い
国内FX会社は、日本の金融庁へ登録し金融商品取引業のライセンスを取得するために、多くのコストをかけています。
顧客資産の信託保全やコンプライアンス体制の整備、システムリスク管理、定期的な監査への対応など、運営上の固定費が海外FXに比べて高いといわれます。
さらに、国内FXの多くはディーリングデスク(DD)方式やカバー先とのスプレッド調整を行うことが一般的で、顧客の大量注文を捌くための基盤も必要となります。
これらを踏まえると「口座を作っただけでボーナスを支給する」のは、FX会社からすると相当なコスト負担となり、採算が合わない可能性が高いわけです。
一方、海外FXの多くはNDD方式(ノン・ディーリングデスク)やハイレバ・ゼロカットを武器に、ユーザーから集めた取引手数料・スプレッドで収益を上げています。
税金がゼロ(もしくは著しく低い)タックスヘイブンと呼ばれる国でペーパーカンパニーを作ることで、運営にかかるコストを格段に抑えられ、浮いた分の資金でボーナスを配布して投資家を集めるという仕組みが成り立つのです。
国内FXがボーナスを実施しても厳しい条件になる理由
国内FXのボーナスキャンペーンを見ていると、新規口座開設後に数千万通貨以上の取引で数万円~数十万円のキャッシュバック、など非常に取引量のハードルが高いケースが多いです。
海外FXのように「口座にボーナス額が即時反映」ということもありません。
1日に何万~何十万通貨をコツコツ取引できる上級トレーダーならともかく、FX初心者だと達成が難しいでしょう。
FX会社からすると高額のキャッシュバックを提供するリスクを回収するために、現実的には達成困難な高い条件を設けざるを得ません。
国内FXよりもボーナスをたくさん受け取りたいなら海外FXがおすすめ
ボーナス重視でFX会社を選ぶなら、やはり海外FXのほうが断然選択肢が広いです。
海外FXでは「口座開設ボーナス」「入金ボーナス(100%~200%)」などを常時実施している会社が珍しくありません。
また、海外FXには追証が発生しない「ゼロカットシステム」と、高いレバレッジ(500~2,000倍程度)を合わせて使えるメリットがあります。
国内FXでは最大25倍が上限で追証ありなので、少額資金で大きなリターンを狙うのは難しいですが、海外FXならリスクを限定しつつ爆発的な利益を狙えます。
FX初心者が少額でボーナスをうまく活用したい場合、海外FXの口座開設ボーナスを活用すれば、未入金でもリアル口座でトレードを体験できます。
有名どころなら以下の海外FX業者がおすすめです。
- Vantage Trading:口座開設ボーナス15,000円+入金最大120%ボーナス
- XMTrading:口座開設ボーナス13,000円+入金最大100%ボーナス
- FXGT:口座開設ボーナス15,000円+入金ボーナスが定期的に貰える
これら海外FXを利用すれば、国内FXにはないボーナスメリットを得つつ、追証なし・ハイレバというトレード環境を楽しめます。

国内FX・海外FXのボーナスキャンペーンに関するよくある質問
国内FXで口座開設+本人確認だけでもらえるボーナスはないの?
国内FXでは、単なる口座開設+本人確認書類の提出のみで即◯◯円プレゼントのようなボーナスは基本的にありません。
理由としては、金融庁や景品表示法の影響で、「リスクを過度に軽視させるようなインセンティブ」が規制されているからです。
よって、入金や取引実績を条件にした「キャッシュバック」しかないのが実情です。
国内FXキャンペーンだけを狙う「ボーナス乞食」は儲かる?
口座開設のキャッシュバック自体は存在しますが、ある程度の取引量が必要になり、数万円~数十万円の実利を狙うとなると非常にハードルが高いです。
また、国内FXは追証リスクがありますから、大きな取引量を達成しようとレバレッジを高く設定すると、逆に損失が膨らむ可能性もあります。
結果として、キャンペーン乞食だけで安定して儲けるのは難しいでしょう。
口座開設キャンペーンやプロモーションで複数アカウントを作ってもいい?
多くのFX会社は「同一名義での複数口座開設」に制限を設けています。
もし規約違反で複数アカウントを作成した場合、ボーナスやキャッシュバックが没収される、あるいは口座凍結されることもあり得ます。
さらに、家族名義を使って不正にボーナスを取得しようとした場合もリスクが高いので注意しましょう。
国内FXは追証あり・ハイレバ25倍が上限だと、初心者には厳しい?
追証あり=必ず危険というわけではありませんが、想定外の急変動で証拠金を超える損失が発生すると、追加で入金義務が生じるリスクはあります。
また、レバレッジを最大25倍までしかかけられないため、少額資金で大きなリターンを狙うのは海外FXと比べて難しいと言わざるを得ません。
国内FXでは安定志向の長期トレード(スワップ投資など)が向いている、と考える人も多いです。
ボーナス狙いならどの海外FXがおすすめ?
海外FXは多くの会社がボーナスを充実させていますが、XMTrading、Vantage Trading、FXGTといった大手が安心感で人気です。
口座開設ボーナス(未入金ボーナス)を常時実施しており、さらに時期によっては入金100%ボーナスや季節キャンペーンなども追加で行っています。
もちろんゼロカットシステムで追証の心配もありません。
海外FXで実施中のボーナス情報は、別記事「海外FXのおすすめボーナス」にて最新情報をまとめています。
まとめ:ボーナスを元手に爆益を狙うなら海外FXがおすすめ!
もし「今の国内FX会社ではボーナスが少なくて、もっとお得にFXを始めたい」と思う方は、海外FXを視野に入れるのがおすすめです。
- 新規口座開設+本人確認だけで数千円~2万円以上を証拠金ボーナスとして獲得可能(XMTrading、FXGTなど)
- 入金ボーナスで証拠金が2倍~3倍になるケースも珍しくない
- 追証なしのゼロカットが適用され、初心者でも借金リスクを極力抑えられる
- 高いレバレッジ(500~2,000倍)で少額から大きなリターンを狙いやすい
国内FXのようにスキャルピングが禁止されていたりするケースは少なく、自由度が高いトレード環境を活用できます。
ただし、海外FXには金融庁登録がなく、追証や信託保全が必須ではないなどリスクもあるため、業者選びは慎重に行いましょう。
初めて海外FXを利用する方は、まずは「口座開設ボーナス」を利用してお試しトレードするのが一般的です。
また、口座開設ボーナスを元手に取引して、使い慣れてきたら、「入金ボーナス」を目当てに自己資金を入金してみると良いでしょう。
ただし、ボーナスはあくまで「追加の証拠金」「お得なオマケ」程度に考え、無理のないトレードを続けることがFXを長く楽しむコツです。
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